干潟の不思議な光景 ミナミコメツキガニ

バンタヤン島で暮らす~ミナミコメツキガニ,さながら「トトロ」に出てくる「まっ黒くろ助」のよう。

さわさわさわさわと人間が来ると慌てて退散する。


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 夕方の海 引き潮、広大な浜辺が姿を見せる。その浜辺に無数の穴、掘りだした砂がふわふわ。絨毯のような感触が足の裏に伝わってくる。
これは誰の仕業?


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沖縄から以南に生息する干潟に住む蟹。
その穴掘り仕事のおかげで砂浜がよみがえる。有機物で汚れた砂を何千万というミナミコメツキガニが食べ、濾しとった砂を積み上げて大群で移動していく。何千年と繰り返される営みにバンタヤン島の美しい浜辺が保たれている。
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 人の足音に気付くと一斉に砂浜へ潜り込む。その丸い体を回転させながら。
その隊列を組んで前進する姿から
別名soldier crab(軍隊蟹)
とも呼ばれ大きな背嚢を背負った兵士が一個連隊 移動し 素早くタコつぼへ潜り込むのと似ている。
食用にはならないらしく、食べたら味覚が異常になるって!これは、奇跡の植物モリンガの種をかじった時にも同じ舌がしばらくの間甘さの感覚が取れず水でうがいするのだが、甘い水となるような味覚異常に似ているのかも。
どっちにしろ食べないほうが無難。